がん見つける最前線 シリーズ

        がん早期発見 超音波がん検診

超音波がん検診 

 

 

癌をはじめとする様々な臓器の異常の診断に広く知られ普及している、今注目の超音波検診とは―――超音波とは、人間の耳に聞こえないほど周波数の高い音を言います。この性質を利用する代表的な動物がコウモリです。コウモリは真っ暗な洞窟で飛び回っていますが、周りの障害物にぶつかりません。これはコウモリ自身の声帯から超音波が発信され、その反射信号を受信しているからです。 超音波検診も同じ原理で、体の表面から超音波を入射し、各臓器からの反射信号を受信しブラウン管上で画像化させ、それを見て、臓器の形態や構造異常、病変部がないか等(検査技師と医師によるダブルチェックにより)検診していきます。生体内部からの反射波を利用するのでエコー(反射)検査とも呼ばれています。

 

特徴としては、体の中の軟部組織(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、乳腺、子宮、前立腺)などの観察ができます。X線やCT検査などに比べると超音波検診は小さな腫瘍(1~2㎝)を見つけるのに大変優れた検査方法です。このため肝臓癌などの早期発見には最も優れたスクリーニング検査とも言え、肝硬変、慢性肝炎、脂肪肝等の診察もでき、腎臓癌・腎結石・膵臓癌・子宮筋腫・卵巣のう腫・乳癌・前立腺肥大などの様々な診断ができます。

近年、消化器癌の死亡率が著しく低下し、その傾向は今後とも続くと予想されています。その要因の一つは、超音波検診装置の目覚ましい発達によって、腹部の諸臓器が、短時間で比較的簡単に観察できるようになり、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓などの癌が早期に発見され、根本的な治療がなされていることに示されています。